英語でのタクシーの呼び方まとめ! 海外へ行く前に確認

    1. 日常会話で覚える英単語

    英語でのタクシーの呼び方

    こんにちは。

    海外へ行くと、空港からホテルへなど、タクシーを利用する機会があるかもしれません。滞在を楽しく、思い出深いものにするためには、事前準備が大切。今回は、タクシーの呼び方について一緒に考えてみませんか。

    ◆タクシー、それともキャブ?

    海外でタクシーが必要になった際、英語でどのように言えばいいのか。そんな「タクシーの呼び方」についてお話する前に、日本のタクシーとカナダのタクシーの相違点などについて見てみましょう。普段何気なく利用することの多いタクシーですが、比較してみると、今まで知らなかった意外な事実が浮かび上がります。

    まずは、名前です。日本語では「タクシー」という名称が一般的で、ほかの呼び方はほとんど聞きません(「ハイヤー」という呼び方がありますが、これについては後述しますね)。一方、英語にはtaxicabがありますね。これらの違いは何だろうと疑問に思ったので、英英辞書で調べてみると、次のようにありました。

    にぎやかな通りを走る黄色いタクシーの集団。

    taxi (plural taxis) (in full taxi-cab)

    a car that plies for hire, usually with a meter to record the fare payable.

    ply

    (of a taxi driver, boatman, etc.) look for custom; ply for hire.

    custom

    the regular support given to a business by customers.

     

    cab

    1) a taxi.

    2) a compartment for the driver of a train, lorry, or crane.

    compartment

    1) one of the spaces into which a structure or other object is divided, separated by partitions.

    2) such a division of a railway carriage.

    lorry

    a large strong motor vehicle for transporting goods etc.

    (「The Oxford Dictionary」より)

    空港でスーツケースの横に立ち、英会話に興じるスーツを着た男性。

    タクシーを英語で略さずに書くと「taxi-cab」になるとは、初めて知りました。みなさんはご存じでしたか。試しに英語版の検索エンジンにこの言葉を入れてみると、「taxicab」の形でたくさんヒットしました。ply for hireは、主に英国で使われる言い方で、タクシー・赤帽・船頭などが「客待ちする」の意味だそうです。

    英語のネイティブスピーカーに聞いてみると、taxi-cabを略してtaxiと言う人もいれば、cabと言う人もいるということで、どちらのほうがより丁寧というわけではないとの話でした。

    日本とカナダのタクシーを比べたとき、もっとも大きな違いは、後部ドアが自動で開かないという点でしょう。カナダで日本人が、習慣でついタクシーのドアの前でずっと立ったまま待っていたら、ドライバーから「とっとと乗れ!」と怒鳴られたなどという、笑うに笑えない話を聞いたことがあります。また、降車時に、乗車料金だけではなくチップを渡すことも日本のタクシーでは見られない点です。

    後部座席に座っている乗客がシートベルトを着用しなくてはならないのは、日本も同様でしょうか。

    ほかに、一般に乗客は後部座席に座る、車内にメーターのある距離運賃制である、街中を流しているタクシーを捕まえて乗車できるほか、空港などにあるタクシー乗り場からも乗車できる、タクシー会社へ連絡を入れると配車してもらえる、車の屋根の上に会社名が書かれた表示灯がついているなどの点は、日本と同じです。

    買い物袋を持った女性がタクシーの外に立ち、運転手と英会話をしている。

    ◆タクシーとハイヤーの違い

    ところで、先ほど簡単に触れましたが、日本では「タクシー」以外に「ハイヤー」という言葉を耳にすることがあります。このふたつの違いは何だかわかりますか。ハイヤーとは、英語のhire(雇用する、[使用料を払って]借りる)から来ているそうですが、英語のhireに車のハイヤーの意味はありません

    タクシーが、街中で手を挙げて乗車したい意志を示すことで利用できるのに対し、ハイヤーは、営業所や車庫などを拠点にして、利用者の求めに応じて配車されるものです。

    例えば、役員の専属社用車、海外VIPの空港への迎えなど、どちらかというと格式のようなものが重んじられる状況での利用が多いようです。ハイヤーを利用するには、事前契約が必要になります。

    ときどき、タクシー会社に「○○ハイヤー」などの名前がついています。しかし、この場合は、単なる名称です。

    また、以前はタクシーの流し営業が存在せず、タクシーもすべてハイヤーのように車庫待ち営業でした。このような理由から、タクシーとハイヤーは混同されやすいのかもしれませんね。

    ◆トロントのタクシー事情

    みなさんは、カナダのトロントという場所をご存じですか。トロントはカナダ最大の都市で、オンタリオ州の州都です(ちなみに、首都はオンタリオ州オタワです)。

    北米では、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴに次ぐ大都市と言われているんですよ。このトロントのタクシー事情を見てみましょう。日本の東京や大阪などとは、具体的にどのように違うのでしょうか。

    象徴的なCNタワーを背景にしたトロントのスカイラインは、英会話の練習や言語スキルの向上に理想的な環境です。

    移民の国カナダでは、世界中のさまざまな国で生まれた人たちが共に暮らしています。特にトロントのような大都市では国際色豊かな人口構成になる傾向があるため、いろいろな文化を目にすることができます。そんなトロントは、移民のタクシードライバー比率がもっとも高い都市です。

    2014年の調査結果によると、96%がカナダ国外生まれの移民で、国際都市として名高いニューヨーク、シカゴ、マイアミ、ロンドン、ドバイよりも比率が高いことがわかりました。トロントのタクシードライバーは、その多くが南アジア、およびアフリカ系で、そのうち20%が学士号か修士号を持っていると言われています。

    カナダ生まれのタクシードライバーのうち、たったの4%が学士号および修士号保持者であるため、自国で受けてきた教育を生かし切れないカナダの移民システムに対する批判も存在します。

    多くの人が行き交う賑やかな街並みは、英会話の練習や英会話に最適です。

    ◆タクシーの呼び方

    それでは、英語でのタクシーの呼び方や乗り方などについて、表現例を考えてみましょう。

    A)タクシーを呼ぶ

    ・タクシー会社に電話する場合

    Hello.  Could you send a taxi to 1234 Johnson Street please?

    または、

    Hi.  I would like a taxi as soon as possible please.

    ・頼んだタクシーが来ない場合

    Hello.  This is Ms. Tanaka.  I booked a taxi for seven-thirty at 123 Johnson Street.  It’s already a quarter to eight.  Would you please check what has happened?

    a quarter to eightとは、7時45分(8時15分前)の意味です。同様に、It’s a quarter past eightなら8時15分、It’s half past eightなら、8時半の意味です。

    ヒルトン マンハッタン ニューヨーク シティは、マンハッタンの中心部に位置する豪華なホテルです。活気に満ちた街を探索しながら、一流の設備とサービスをお楽しみください。ビジネスでもレジャーでも、このホテルは

    ・ホテルのフロントにタクシーの手配を頼む場合

    Could you arrange a cab for me for tonight please?  I ‘m going to see my friends at XXX restaurant in downtown at seven o’clock.

    ・ホテルのドアマンにタクシーを捕まえてもらいたい場合

    Excuse me.  Could you please get a taxi for me?

    「タクシーを捕まえる」と言いたいときは、hail a taxiという表現も使えます。hailには、名詞で雹(ひょう)などの意味がありますが、このタクシーに関連した表現の場合は動詞で、別の意味です(次の、の意味です)。

    hail

    1) greet, call to (a person or ship) in order to attract his or her attention.

    2) signal to and summon (a taxi, etc.).

    3) originate, have come; where does he hail from?

    (「The Oxford Dictionary」より)

    タクシーの呼び方のほかに、実際にタクシーに乗ったらどのように言えばいいのかも、ここで考えておきましょう。

    赤いドレスを着た女性がタクシーの前に立ち、英語力を向上させるために英会話のレッスンを受けています。

    B)タクシーに乗る

    自分でドアを開けたら、例えば、こんな風に言ってみてはいかがでしょう?

    Excuse me.  How much is the typical fare to downtown?

    あるいは、

    Would you please take me to XXX restaurant near the corner of Metcalf and Cooper?

    この場合、MetcalfもCooperも通りの名前です。繁華街の大きな通りなど、そのエリアの住人なら知っているような通りだったら、このように具体的な名前を告げるとわかりやすいでしょう。

    タクシードライバーなら、その交差点が市内のどの辺りに位置するのか、大まかな検討をつけやすいはずです。  

    街の通りにある黄色いタクシーのグループ。英会話の練習や英語スキルを磨くのに最適です。

    C)タクシーを降りる

    タクシーが目的地へ着いたら支払いです。運転手がすぐに何か言わなければ、次のように自分から聞いてみてもいいですね。

    How much is the fare?

    または、

    How much do I owe you?

    車の中で英会話をする二人の男性。

    乗車料金は、現金やクレジットカードなどで払えます。カードを使う場合は、手数料を取られるかもしれないので注意してください。また、支払い時には、運転手へチップを渡すのもお忘れなく。

    カナダでは、最低でも料金の10%程度を払うようです。特にサービスに不満がなければ、15~20%ほどを払う人が一般的です。例えば、つり銭をチップとして取っておいてもらいたいなら、

    Please keep the change.

    もし、つり銭全部をチップとして渡すには多すぎる場合は、

    Can I have only two dollars back please?

    などと言えます。

    英会話の練習中の雨の日のタクシーのダッシュボード。

    トロントでは、表示灯がついているタクシーなら、街中で拾うことができます(表示灯が消えている場合は拾えません)。もし、住宅街や工業地域から乗車する場合には、タクシー会社へ連絡して配車してもらう必要があるでしょう。

    私たちの多くが日本語訛りのある英語を話すように、移民の国カナダではいろいろな訛りの英語を耳にします。

    特にタクシードライバーに移民が多いトロントなどの大都市では、タクシー利用の際、耳慣れない英語に慌てず、落ち着いて会話してくださいね。

    ◆タクシーの配車アプリ

    タクシーといえば、少し前までは街中で捕まえる、タクシー会社へ電話して配車してもらうのが一般的でした。ところが、スマートフォンの普及にともなって、配車アプリサービスなるものが出てきたのをご存じですか。

    これは、「ドライバーとして登録している人」と「車が必要な人」をつなぐサービス。あっという間に利用者が増加し、たった5年で日本を含む世界53カ国に広まりました。

    専用アプリに行き先を入れると、利用者からもっとも近くにいるドライバーを確認して、ドライバーの位置情報を利用者のスマートフォンに表示された地図の上に示します。

    タクシーのアイコンがついた電話を持った人が、英会話や英語の話題について話し合っています。

    利用者は、テキストメールで車の到着を知らせてもらったり、アプリからドライバーの名前と車両の詳細を確認したりもできます

    ほかにも、アプリを使って事前に乗車料金を確認したり、登録しておいたクレジットカードに料金を自動請求してもらったりできるので、料金に関する不安はかなり解消されそうです。

    利用した後は乗車体験を評価し、それがドライバーにも伝えられるので、各ドライバーがサービスの向上に努めるのではないかと期待されています。

    アプリ自体は世界共通なため、言葉の壁がある海外でも比較的簡単に配車してもらう手続きを取ることができると言われています。

    しかし、このサービスがあくまで「配車サービス」という事業形態を取り、タクシー業者に課せられる規制などを受けないことから、さまざまな国で既存のタクシー業界からの反発が大きくなっているのが現状です。

    利用者にとっては大変便利な配車アプリサービスですが、今後のタクシー業界の発展にどのような一石を投じるのでしょう。

    それによっては、海外でのタクシーの呼び方や必要な英語表現も変わってくるかもしれませんね。

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