先日日本からの留学生とお話する機会があったのですが、“カナダに来て半年経っても一向にリスニングが伸びない“ことを悩んでいるとのことでした。
英会話の上達=“スピーキング力のアップと思っている方も少なくないと思いますが、実際の会話は自分が一方的にしゃべるだけでは成立しませんよね。
相手の言っていることを理解し、それに対する返答が出来てはじめて“会話”になります。
その相手の言っていることを理解する”ために必要になってくるのが“リスニング力”。これなくしては、会話のキャッチボールはあり得ません。
そこで今日は、リスニング力をアップさせるためのポイントについて、お話したいと思います。
レッスンの内容
ネイティブとの会話に欠かせない、リスニング力アップの方法とは?
出来るだけたくさんの英語に触れる
一口に英語といっても、アメリカ英語・イギリス英語・オーストラリア英語・・・そして私たちのように英語を母国語としない人たちの英語(これは母国語のアクセントが強い場合が多いですね)など、色々あります。
また同じカナダ人であっても、ラジオのDJが話す英語と、ニュースキャスターの話す英語ではテンポも使われる語彙も全く違ってきます。ですので、日頃から出来るだけ様々なジャンルの英語に触れる習慣をつけておくと、色々な英語に対応できる“英語耳”になれますね。
発音の訓練をする
そして、それと同時に自分で出来ることが “発音の訓練” です。
“聞く”力を付けるのに、何故発音練習?と思うかもしれませんが、理由は自分できちんと発音することが出来ない単語は、何度聞いても絶対に聞き取れないからです。
英語には英語の、日本語には日本語の発音があります。英語をカタカナ式に発音するのには無理があるので、発音記号をしっかり確認して正しい音を覚えることが大事です。
自分で発音した英語を録音し、聞いてみるのもいい練習になりますよ。
・・・・とは言うものの・・・
いきなりネイティブのスピードについていくなんて、ハードルが高すぎる!と思うかもしれません。
そんなときは、「スロー再生」という手段もあります。あなたがWindows のユーザーであれば、再生速度の設定を変えるだけで、簡単にスロー再生を利用することが出来ますので、ぜひ試してみてくださいね。
英会話力アップに欠かせないリスニング、お時間に余裕があるかたは、ディクテーションやシャドーイングといった練習も加えながら、少しずつトレーニングしてみてください。
PHRASE OF THE WEEK
今週は、日常的によく使う、しかもとってもネイティブらしいフレーズをご紹介します。
I can tell.(やっぱりね/わかるよ/そうだよね)
直訳は「私は言う事が出来る」ですが、つまり「言い当ててしまうことが出来るほど、わかる」というニュアンスで、他人から見てもそうだと分かる=やっぱりね という感じです。
A : I really like singing.(私歌うことが大好き。)
B : I can tell.(そりゃ、わかるよ。)
見ていればわかる、という感じですね。
簡単な言い回しですが、知らなければサッとは出てこないフレーズだと思うので、是非練習してみてくださいね。