「すみません」間違ったSorry的確な英語表現

  1. 会話で学ぶ英語表現

こんにちは。少し前までは「Noと言えない日本人」など、海外で日本人は「全てに対して肯定する国民」というイメージでした。

しかし最近では、自己主張をするしっかりする人も増えてきて、イメージは変わってきています。

意味が通じる単語通じない単語

しかし昔とは変化した日本人の対応が問題になることがあります。日本人が意見をいう時は、日本独特の単語を使ってしまうことが多々あるからです。

日本人がよく使う単語が、海外でもよく使用されているなら問題はないのですが、そうでない場合、意思疎通が難しくなります。

代表的なのは、日本人がよく使う「すみません」です。

日本人の「すみません」の英語訳としてよく使われる英語は”Sorry”です。しかしこの二つの言葉の意味、及びとらえ方には、大きな違いがあるのです。それぞれの意味合いをみてみましょう。

【すみません】

  1. 相手に許しを求める時に使う
  2. 自分の用事で相手の時間を使ってしまう時の、軽度の謝罪

【Sorry】

  1. 気の毒に思う
  2. すまないと思う
  3. ごめんなさい
  4. 残念に思う

日本人が使う「すみません」の意味としては多くは、②の軽度の謝罪、決まり文句のような意味です。道を尋ねる時や、混雑している道をすり抜けながら通る時などで使われます。

しかし英語の”Sorry”で第一に取られる意味は、③のごめんなさいであり「”Sorry”を言った人間が完全に悪い」となります。また、”I’m sorry”という言い方では、④の内容でとらえられてしまいます。

つまり、意味が全く違ってしまうのです。その為、言葉にうるさい人には以下のように問い詰められてしまう事もあります。

頭の上に疑問符を浮かべて英会話に取り組む 2 人の女性。

間違ったSorry

At the school

学校で

Japanese student: Sorry, may I open my locker?

日本人の生徒:すみません、私のロッカー開けてもいいですか?

American student: Why do you say sorry to me? 

アメリカ人の生徒:なぜ私にごめんなさいって言うの?

I’m talking with my friend in front of your locker, so I am interrupting you and you are doing nothing to me.

私が友達とあなたのロッカーの前でおしゃべりをしているので、私があなたの邪魔をしていて、あなたは私に何もしていないわよ。

Japanese student: Well, I didn’t mean that.

そういう意味ではなかったのですが。

このように問い詰められてしまうと、返しように困ってしまいます。こういう時の「すみません」は”Sorry”ではなく、”Excuse me”を使いましょう。

Excuse me”は日本人がよく使う経度の謝罪「少し失礼します」といったような意味を持ちます。”Excuse me”の他にも、”Pardon me”なども使われます。

知っているのに使わない言いまわし

さてこれらの言いまわし、知っている人は多いはずです。テストでのいい換えの問題などでもでてきますが、使う人は少ないです。少ない理由の一つは、発音のしにくさにもあるでしょう。簡単に発音をカタカナで書くと、

Sorry ソーリー

に対して、

Excuse me エクスキューズ ミー

Pardon me パルドン ミー

となります。

明らかに”Sorry”の方が日本人にとっては言いやすいです。

しかし”Sorry”ばかり使っていても自分の意思は通じません、日本人の使う「すみません」の意味を確実に理解した上で、”Sorry”、”Excuse me”を選んで下さい。

男性がレンガの壁の前に立って、英会話のクラスのために英語のスピーキングスキルを練習しています。

”Sorry”と言わないアメリカ人

さて、日本人が”Sorry”を多く使っても、アメリカ人はめったなことがない限り”Sorry”を使いません。上の例文でも、あえてアメリカ人の生徒としました。

これはアメリカの文化に影響します。アメリカは他国と比べてなんでも裁判にかけることが多い国です。

過去には、電子レンジでぬれた猫を乾かした時に猫が死んでしまった。説明書に生き物を入れるなと書いてなかったためだと、言いがかりのような内容で、電子レンジメーカー相手に裁判を起こして、多額の賠償金を手に入れた人がいます。

このように「自分が悪い」姿勢や態度が少しでもみられると、後々どのような事になるかわからない国です。その為アメリカ人は”Sorry”をめったに使いません。

文化を学び単語を選ぶ

Sorry”は一つの例に過ぎませんが、日本人が英語で気持ちを説明する場合には、相手国の文化を知る必要があります。

こればかりは単なる英語の勉強だけでは難しいので、様々な経験やメディアを通して知識を増やしていく事が大切ですね。

それではまた、See you!

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