こんにちは。2019年1月、イギリス議会でEU離脱協定案が反対多数で否決されました。
2016年にEU離脱表明をしたのに、あれから3年たってもイギリスってまだEUにいるの?なんて疑問もあると思いますが、実際に離脱するのは2019年の3月29日なのです。
レッスンの内容
英国民と他国の人々の思考
国民投票からEU離脱が決定したイギリス。離脱を指示した人々はまだ賛成のままでしょうか。また他のEUの国の人々や周りの国の人々はどうなのでしょうか。
会話
離脱の原因や今後の見通しなどの会話をみてみましょう。
Mr. Kowalski: Hello, Mr. Takei! I’m glad that I saw you here. What are you drinking?
こんにちは、竹井さん!ここで会えてよかったです。何を飲んでいるのですか?
Mr. Takei: Hello, Mr. Kowalski. I’m also good to see you. I’m drinking “London Pride”.
こんにちは、コワルスキーさん。私も会えてうれしいですよ。私は「ロンドン・プライド」を飲んでいますよ。
This is my favorite ale beer. Also, Mr. Read is at the counter to get a drink.
これは私が大好きなエールビールなのですよ。リードさんもカウンターで飲み物を頼んでよ。
Mr. Kowalski: That’s great, too. By the way, have your company decided what to do after UK leaves EU?
それもいいですね。ところで、あなたの会社はイギリスがEUを離脱した後、どうするか決定しましたか?
Mr. Takei: We are still thinking on that now. The office will not move from London, but I think the business will get smaller.
まだその事について考え中だよ。事務所はロンドンから移動しませんが、事業は小さくなるのではと考えています。
Mr. Read: Hello, Mr. Kowalski! I guess you are talking about the worries after UK leaves EU.
こんにちは、コワルスキーさん!イギリスがEUを離脱する心配について話しているのでしょう。
Mr. Kowalski: Unfortunately, yes, we are.
残念ながら、そうなのです。
Mr. Read: We know that UK made a bad decision. I can understand that many people lost their jobs by employing emerging country workers.
イギリスは愚かな決定をしたと知っていますよ。多くの人々は新興国の労働者を雇う事で職を失ったのだと理解できます。
But those people won’t do the jobs that got back after leaving EU. That because they are dreaming to become rich by doing nothing.
でもそう人々はEUを去った後に戻った仕事をしないでしょう。彼らは何もしないでお金持ちになる事を夢見ていますから
Mr. Kowalski: I can’t say anything because I’m from the emerging country. But many people from my country are disappointed, because we yearn for work in UK.
私は新興国出身だから何も言えませんね。でも私達はイギリスで働くことに憧れているので、多くの人達はがっかりします。
Mr. Read: I’m very sad to hear this. Those people help us to improve.
これを聞くととても残念に思います。こういう人々は私達が成長するのを助けますから。
You are one of the most impressive people I have met. You are helping me a lot, and now, we are good friend enough to talk about the grumbles.
あなたは私が今まで出会った中でも最も素晴らしい人の一人ですよ。あなたは私を助けてくれていますし、今では愚痴を言い合えるほどのいい友達です。
Mr. Kowalski: I hope this decision improves UK in many ways.
この決定が様々な意味でイギリスが改善されることを望んでいますよ。
EU離脱など一般的な愚痴は、イギリスではパブなどでお酒と一緒に友人に聞いてもらったりします。様々な国の人々と語り合えるパブも、イギリスならではの交流場ですね。
ポイント
会話で出てきた単語や言い回しをみてみましょう。
- ale beer エールビール
上面発酵で醸造されるビールの一種。ホップを利用している。“London Pride”はエールビールのひとつで、イギリスのパブで人気な飲み物の1つ
- emerging country 新興国
- yearn for 憧れる
- grumble 愚痴、愚痴を言う
EU国民なら誰でもOK
イギリスがEUを離脱する大きな理由が、会話の通り、英国人が行う仕事が少なくなっていたからです。
しかしイギリスはシェンゲン協定に参加していないので、人は簡単に住めないのでは?とも思うかもしれません。
しかしシェンゲン協定は出入国地のパスポート審査であり、EUに加盟しているのでEU加盟国の国民は、居住ビザも労働ビザもなしでイギリスに住み働くことができます。
マイナスが大きい離脱
しかしEUを離脱するとは、物やサービスの移動に関税がかかってしまい、イギリス経済に大きな影響を与えます。EU離脱協定否決の理由がここにもあり、離脱直前の今も混乱が続いた状態です。
イギリスとしてはEU離脱宣言から実際の離脱までに、各国と自由貿易協定を結びたかったのですが、EUとイギリスでの市場規模の差で、あまり積極的に協定が結ばれていません。
イギリスの重要性が落ちてきています。離脱する国はイギリスが初めてであり、その他の国の指標になるでしょう。初めてのことは難しいもので大変ですが、考えるのに良い指標となってもらいたいものです。
それではまた、See you!
※この記事は2019年1月に執筆されました。